
機械の種類によっては代用は十分可能
アルカリ乾電池をはじめとした一次電池で動く機械の電池が切れたとき、機械の種類によっては自宅に交換用の電池がないときにニカド電池を代わりに使うことができる場合があります。特に、動作させるのにあまりパワーを必要としない小型の機械については、一次電池でもニカド電池でも問題なく動作するケースが非常に多いです。
その理由は、電池の電圧にあります。代表的な一次電池であるアルカリ乾電池とマンガン乾電池はともに公称電圧が1.5ボルトなのに対して、ニカド電池をはじめとした二次電池は1.2ボルトですが、実際に機械が動作しているときの平均電圧は一次電池だと少し低く、二次電池だと少し高めになっています。公称値ほどの電圧差ではないため、動作に大きな電圧が必要としない製品であれば、どちらの電池も使用することができます。
なお、実際に代用可能かどうかは製品の取扱説明書にも記載されている場合があるので、機械を動かし始める前に確認しておくと良いでしょう。
ニカド電池を一次電池の代わりに使う時の注意点
一次電池で動作させる機械にニカド電池を使用する場合は、まず装着しにくいまたは出来ない場合がある点に注意が必要です。電池のサイズについては規格が定められており、各メーカーはそれに基づいて製造を行っていますが、それでも製造方法の違いなどから形状や寸法には若干の差がでます。このため、電池を取り付けようとしている製品によっては、サイズが若干大きくてソケットにおさまらなかったり、無理やり入れないとソケットに入らない場合があります。
また、残量表示機能がある機械に装着する場合は、画面に残量が正しく表示されないことがある点にも注意しておかなければなりません。アルカリ電池やマンガン電池を装着して動かすことが前提となっている製品では、ニカド電池などの二次電池が装着されて使われるケースが想定された設計になっていない場合があります。
もし、この点が気になるのであれば、ニカド電池を使うのはあくまで代用にとどめておき、早く新しい一次電池を購入して装着し直した方が良いでしょう。
まとめ
アルカリ乾電池をはじめとする一次電池とニカド電池に代表される二次電池は、実際の動作電圧の差が公称電圧ほどありません。そのため、一次電池の代わりにニカド電池を機械に装着しても問題なく動作する場合は非常に多いです。
ただし、使用するニカド電池と普段使っている一次電池とでサイズに若干の差があると、ソケットに電池をおさめにくい場合があることと、残量表示機能がある製品で代用すると表示される残量が正しくない場合があることには注意が必要です。